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交通事故のケガの治療において、病院と整骨院の役割について

2024年11月15日

交通事故でケガを負った際、ほとんどの方が、まずは病院に行って治療を受けると思います。
しかし、病院の治療だけでは痛みや症状が取れない場合があります。

そんなときは、整骨院での施術やリハビリが痛みの改善に効果的です。

整骨院には柔道整復師という国家資格を持つ治療家がいて、柔道整復師は、捻挫など筋肉の損傷による痛みやしびれの改善を得意としています。

特にむち打ち症は、筋肉の損傷なので痛みや症状の改善に整骨院が向いています。

今回は、交通事故治療における病院と整骨院の役割の違いや治療を受ける際の注意点を見ていきましょう。

 

【病院の役割】

◯事故直後に病院に行って、診断と治療を受けましょう。

交通事故に遭ってしまったら、まずは病院に行くことが大切です。

X線やCTスキャンなどの診断検査を病院で行い、「骨折」や「内出血」などの深刻なケガがないかを確認し、緊急性のあるケガや骨折などがある場合、病院での治療が必要です。

また、症状が軽いからと軽く考え、病院に行かないのは大変危険です。

事故後、時間が経ってから病院に行くと、事故と症状の因果関係が認められず、自賠責保険などを使った治療ができなくなる可能性があります。

特に、むち打ち症の場合、事故後1週間~10日ほど経ってから症状がでてくることがあるので、事故後に症状がないからと油断せずに、必ず病院に行って診断を受けましょう。

◯診断書の発行

病院には、検査診断の結果を診断書として出す役割もあります。

病院でも整骨院でも、交通事故の治療には自賠責保険などの保険を使って治療ができるのですが、病院の診断書がないと整骨院で自賠責保険などを使った施術ができない場合があります。(自損事故など、自賠責保険などを使えないケースもあります)

その意味でも、交通事故に遭った際に病院で診断を受けることは大切です。

◯事故から時間が経ってから症状が現れる場合があります。

特に、むち打ち症では、事故後数日経ってから「痛み」や「しびれ」「めまい」などの症状がでてくることがあります。

また、事故当時は全身の痛みが強く、本当に痛い部位がどこなのかわからない場合があります。

診断書にない部位や症状に対しては自賠責保険などが適用させられない場合もあるので、新たな「痛み」や「症状」がでてきた場合には、その都度、医師に伝えて診断書に書き加えてもらうと良いでしょう。

◯定期的な通院が重要です。

むち打ち症などの治療を整骨院で行う場合も、病院に定期的に通院し続けることが大切です。

万が一、後遺障害が残ってしまった場合、病院に定期的な通院がないと後遺障害の認定を受ける際に不利になることがあります。

1~2週間に1回を目処に定期的な通院を行いましょう。

【整骨院の役割】

◯整骨院(柔道整復師)は筋肉の専門家

むち打ち症など、交通事故による筋肉の損傷はX線やCTスキャンなどの検査ではわからないので、病院では十分なケアを受けられない場合があります。

そんなとき、頼りになるのが整骨院です。

整骨院では、国家資格を有している柔道整復師が施術を行っています。

骨折や捻挫の治療をはじめ、交通事故で損なわれた身体の深部の筋肉の炎症と損傷の改善を得意としています。

むち打ち症による「痛み」「しびれ」「めまい」「吐き気」の軽減や、硬くなった関節や筋肉の機能回復を目指した治療を行います。

 

◯高い施術技術を持つ整骨院が増えています。

むち打ち症の治療には、高い技術と経験が必要になります。

今は、高い技術を持った施術者や病院などでも使われている医療機器を使って治療している整骨院もが増えています。

上手に整骨院を選んで、もとの健康な身体を取り戻してください。

 

◯自賠責保険などを使った治療が可能です。

交通事故の治療では、自賠責保険などを使って治療を行うことがほとんどです。
そのため、ケガをした患者様が損保保険の担当者と交渉を強いられるケースがあります。

十分な知識を持つ整骨院では、患者様に適切なアドバイスを行い、患者様をサポートいたします。

病院と整骨院は、それぞれの専門分野で交通事故のケガの治療をサポートします。

どちらも重要な役割を果たしていますので、適切な医療機関を選ぶことが大切です。