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「整骨院に行くなら、治療費は払わない」と損害保険会社に言われたら

2023年6月5日

不幸にも交通事故に遭われ、むち打ち症になってしまった患者様は、
「今の治療が、本当に最善なのだろうか?」
「元の身体に戻れるだろうか?」
「いつになったら、仕事に復帰できるだろうか?」
「治療費や賠償金は、保険からでるのだろうか?」
など、不安やわからないことでいっぱいのことと思います。

整形外科の治療だけでは不安で、ようやく、自分に合う整骨院を見つけたと思ったら、損害保険会社(以下、損保)さんに「整骨院で治療するなら保険は払えません」と言われた。
などという話を時折 耳にします。

患者様が損保さんから「保険は払えない」などと言われたら、「保険を使った治療ができない」と不安に思われることでしょう。

しかし、過失割合などにもよりますが、一般的に交通事故の場合には、整骨院で自賠責保険を使って治療することができます。

では、損保さんが「保険は払えない」というのは、いったいどういう意味なのでしょうか?

「保険は払えない」ってどういう意味?

まず、損保さんが保険対応する場合の流れを確認しましょう。
「病院や整骨院」から「加害者が加入する任意保険の損保」へ請求され
損保さんから、直接「病院や整骨院」へ入金となり
その後、損保さんから自賠責保険へ求償という流れになります。

しかし、元々の保険金の流れは
a「病院や整骨院」から「患者様」に治療費を請求し
b「患者様」が「病院や整骨院」に治療費を支払い
c「患者様」が「自賠責」に保険金(治療費+賠償金など)を請求し
d「自賠責保険」から「患者様」に保険金(治療費+賠償金など)が支払われる
e 自賠責保険の枠を超えたら、損保会社が治療費や賠償金などを補償する
というものです。

しかしそれでは、患者様の負担となるので、普段は損保さんが a~dを代行してくれているわけです。

つまり、損保さんが「保険は払えない」というのは、この「代行業務をしませんよ」という意味であって、
「治療に自賠責保険が使えません」という意味ではないのです。

希望する治療は受けられないの?

では、損保会社さんに「治療費は出せません」と言われてしまった場合、患者様は、ご自身が受けたい治療をあきらめなければいけないのでしょうか?

いいえ、そんなことはありません!

整骨院での治療は自賠責で認められているので、損保会社に代行してもらわなくても、患者様から直接、自賠責に治療費や賠償金を請求すればいいのです。

これを「直接請求」と言います。

申請書は、損保会社に「直接請求をしたいので用紙をください」と言えばもらうことができます。
あとは、必要事項を記入し領収書などを添付して申請すれば、患者様ご本人が請求することができます。

「手続きなんて苦手だわ」「時間がないよ」と、おっしゃる方は、行政書士や弁護士に手続きを依頼することも可能です。

ご自身の任意保険に弁護士特約が付いていれば、弁護士費用は300万円(保険の内容にもよりますのでご自身の任意保険の損保さんに確認してみましょう)まで無料ですので、
加害者の方や損保さんとの交渉などすべて任せれば、むしろ負担が軽くなるだけでなく、補償金の額も高くなります。

一般社団法人 交通事故医療情報協会の認定院では、患者様の立場に立って親身にアドバイスしてくれる、交通事故専門の弁護士を紹介しています。
また、無料相談も承ります。

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